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公開:2025.10.10
最近、ニュース等で「インフレ」や「物価上昇」という言葉を耳にする機会が増えました。商品の値上げが相次ぎ、私たちの生活に直結するお金の価値が変わりつつある今、インフレへの警戒はますます高まっています。日本銀行が将来的に利上げを検討する可能性も報じられており、物価の動きは私たちの生活を左右する重要なポイントとなりつつあります。
物価の変動を示す代表的な指標が「消費者物価指数(CPI)」です。この指数は、私たちが購入する様々な商品やサービスの価格の動きを総合的に示したもので、景気の動向を示しています。図表1は、日本の消費者物価指数の長期的な推移です。1970年代の2度のオイルショックで物価が急騰した後、1990年代から2020年にかけて長く価格が上がりにくい「デフレ」の時代が続きました。しかし、近年は再び上昇傾向に転じていることがわかります。
日本人の食生活に欠かせないお米の価格も、時代と共に大きく変動してきました。東京都区部の小売価格を見ると、2023年には5kgあたり約2,300円でしたが、2025年7月時点での小売価格(コシヒカリ・5kg)は、およそいくらになったでしょうか?
A. ②約5,000円
正解は②です。総務省の小売物価統計(動向編)によると、「コシヒカリ」は5,036円、「コシヒカリ以外」は4,842円となっています。お米の価格は、豊作や不作、食生活の変化、そして近年の物価上昇など様々な要因で変動します。2000年から2024年は、約2,000~3,000円前後で推移しています。しかし2024年から2025年にかけて米の需給が引き締まり2025年は一気に価格が上昇。2025年6月から5kgで5,000円を超える価格となりました。政府による備蓄米の放出が3月にあり、6月頃から消費者がスーパー等で購入できるようになりましたが、備蓄米の価格は2,000円前後で販売されています。一方、総務省の小売物価統計(動向編)によると、コシヒカリは、7月以降も5kgあたり5,000円前後となっており、価格差が顕著になっています。
※総務省統計局のデータを基に日本FP協会作成
※2000年は10kg入りにて調査(5,827円)。2025年は8月の小売り統計調査(ほかは年平均)
※グラフの2000年の点線は10㎏あたりの価格。2000年の実線は2005年以降とそろえた5kgあたりの価格に換算して記載(約2,913.5円)
図表2は、お米の価格が時代と共にどう変わってきたかを示したものです。2000年以降は比較的安定していましたが、直近で急騰していることが見て取れます。
「人生100年時代」といわれる現代、私たちは長期的な視点で家計を管理する必要があります。物価が上昇するインフレの局面では、現金の価値は相対的に目減りしてしまいます。だからこそ、物価の動きに関心を持ち、インフレに負けない資産形成(貯蓄から投資へ)を意識することが、将来の安心な暮らしを守るための重要な鍵となるのです。
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