公開:2026.10.30

最低賃金改定でどうなる?「年収の壁」への影響

最低賃金改定で年収の壁はどう動くか

2026年10月、パートやアルバイトの働き方に関わる2つの変更点がありました。
変更内容と年収の壁への影響はつぎのとおりです。

1. 最低賃金の引き上げ

時給が上がった分、壁(130万円などの収入基準)に達するまでに働ける時間が短くなる

2. 社会保険の賃金要件が撤廃

年収に関係なく「週の所定労働時間が20時間以上」などの要件を満たす人は原則勤務先の社会保険に加入することになる(「106万円の壁」とされていた賃金要件の撤廃)

つまり、従来と同じ働き方をしていると、意図しない形で社会保険に加入することになり、手取りが減る場合があります。

労働時間の見直しが必要なケースとは?

ケース1:130万円の壁を超えないように働きたい人

社会保険の加入対象者でない人(学生など)で、年収を130万円未満に抑えて扶養内を維持したい場合は、改定後の時給で働ける時間を計算しなおしてみましょう。

例えば時給1,130円で働いていた場合、130万円に達するまでの年間労働時間は約1,150時間です。時給が1,180円に上がると約1,102時間となり、年間で約48時間の圧縮が必要になります。必要に応じて、勤務日数や1日あたりの労働時間を調整しましょう。

ケース2:週20時間前後で働いている人

まず、社会保険の加入要件(勤務先の従業員数が51人以上である、週の所定労働時間が20時間以上、2カ月を超えて雇用される見込みである、学生ではない)を満たすかどうかを確認しましょう。そのうえで、社会保険に加入せず、扶養に入り続けたい場合は働く時間を週20時間未満に収める方法を検討します。社会保険に加入する場合は、保険料負担後の手取りを考慮し、勤務時間を増やすことも検討してみましょう。

社会保険に加入すると手取りが減ってしまうことに目が向いてしまいますが、医療や年金の保障が充実するといったメリットもあります。
目先の収入だけでなく、将来の安心も踏まえて働き方を考えてみるとよいでしょう。

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