FP知識3分クイズ
2026.10.14
【2026年制度改正】2027年開始の「こどもNISA」、非課税での投資はいくらまで?
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公開:2026.10.14
子どもの将来に向けた教育資金や結婚資金の準備は、子育て世代にとって大きな関心事であり、家計における課題の1つです。これまで教育資金の準備といえば、学資保険や定期預金でまかなうのが一般的でしたが、近年の物価上昇の影響により、預貯金だけではお金の実質的な価値が目減りしてしまうリスクが意識されるようになりました。そこで、投資による資産形成が注目されています。
投資への関心の高まりを受け、2024年からは新しいNISA(少額投資非課税制度)がスタート。非課税保有期間が無期限となり、年間投資枠も大幅に拡大され、大きな話題となりました。しかし、この新NISAの対象年齢は18歳以上に限定されており、未成年者は利用できないという年齢制限が設けられていました。過去には未成年向けのジュニアNISAもありましたが、こちらは2023年末をもって新規での投資枠の利用が終了してしまっています。そのため、「子どもの名義で将来のための投資をしたい」と考える親にとっては、悩ましい状況が続いていました。
このような背景の中、2026年度の税制改正大綱において、これまで18歳以上とされていたNISAの対象年齢が見直され、未成年者でも利用可能となる18歳未満向けのNISA、通称「こどもNISA」が2027年に誕生することになりました。これは、子ども自身の名義で、資産形成を目指す新たなNISAとなります。
| 制度の名称 | 対象年齢 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 新NISA(成長投資枠・つみたて投資枠) | 18歳以上 | 老後資金の形成など、長期・分散投資や個別株投資に幅広く対応。 |
| こどもNISA | 18歳未満 | 2026年度税制改正で新たに誕生。未成年者の将来に向けた資産形成を非課税で支援する制度。 |
18歳未満向けの新たな制度「こどもNISA」では、対象期間内でいくらまで非課税で投資できるでしょうか?(非課税保有限度額)
A. ②600万円
18歳未満向けの「こどもNISA」を活用するにあたり、最も押さえておきたいポイントは、非課税となる投資枠の金額です。こどもNISAでは、年間の投資上限額が「60万円」に設定されており、こどもNISAの対象期間に非課税で運用できる総額(非課税保有限度額)は「600万円」となります。
大人が利用する新NISAの非課税保有限度額が1,800万円であることと比較すると、やや小規模に感じられるかもしれません。しかし、例えば子どもが生まれた0歳から毎年60万円ずつ投資をした場合、9歳で非課税限度保有額の600万円に到達します。その後、高校や大学進学などの資金が必要になるタイミングまで複利効果で資産を形成し、将来に向けてまとまった金額を目指す設計となっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象年齢 | 0~17歳 |
| 年間投資上限額 | 60万円(長期の積み立て・分散投資に適した一定の投資信託) |
| 生涯非課税限度額 | 600万円 |
| 払い出し(現金化) | 一定の要件(子のための使途、子の同意書面提出等)の下、12歳以降は払い出し可能 |
| 18歳到達時の取り扱い | 手続きなしで、自動的に成人後の「つみたて投資枠」へ移行 |
こどもNISAの誕生により、投資を通じた教育資金づくりが注目されそうです。これまでは親自身の大人向けNISA枠を使って子どもの教育資金を準備していた家庭も多かったと思いますが、親のNISA枠は親自身の老後資金のために活用し、子どもの教育資金は、こどもNISAで準備する、といった明確な使い分けができるようになるのは大きなメリットです。
ただし、投資にはリスクがつきものです。大学の入学金や授業料など、お金が必要になるタイミングはあらかじめ決まっているため、その時期に運悪く金融ショックなどが起きて資産が目減りしてしまうリスクも考慮しなければなりません。
そのため、資金のすべてを投資に回すのではなく、必要な時期が来たら確実に引き出せる預貯金や学資保険などの安全資産と、リターンを期待してこどもNISAで運用するリスク資産をバランス良く組み合わせることが、これまで以上に重要になってきます。
現金化については、12歳以降「子どものための使途であり、子の同意書面を添付する」との一定の要件を満たすことで可能となります。また、子どもが18歳に達した際には、特段の手続きを必要とせず自動的に成人後の「つみたて投資枠」へ資産が引き継がれる(移行する)仕組みとなっています(※具体的な現金化の手続きや詳細なルールについては、国や各証券会社等から発表される最新情報を確認してください)。
子どもの資産形成に向けて、まずは現在の家計の収支を見直し、子どもが将来必要となる資金の目標額を夫婦で話し合ってみてはいかがでしょうか。2027年にこどもNISAが正式にスタートしたらスムーズに活用できるよう、今のうちから準備を進めていくことをおすすめします。
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