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公開:2025.11.17
2025年3月、国内株式市場の値動きを示す新たな指標として、読売株価指数(読売333)の公表が始まりました。
読売333は、読売新聞社が創設した株価指数です。取引の活発さや時価総額などを基準に選定した333銘柄で構成され、全銘柄を均等保有する「等ウェート方式」によって算出されるのが特徴です。既存の指標に比べて特定企業の値動きに左右されにくいため、幅広い企業の動向をとらえやすいと見られています。読売333の値動きに連動した運用を目指す投資信託や上場投資信託(ETF)も、資産運用会社から販売されています。
日本の株式市場における代表的な株価指数は、日経平均株価(日経225)と東証株価指数(TOPIX)の2つが挙げられます。日経225は東証プライム市場に上場する225銘柄を対象としており、TOPIXは東証に上場する銘柄を広くカバーしているのが特徴です。
それぞれの構成銘柄数や対象銘柄、算出方法には違いがあるため、用途によって使い分けるのが一般的です。例えば日本の代表的な企業の動きや、特定株の長期的な値動きを把握したいときには日経225、株式市場全体の値動きを広くとらえたいときにはTOPIXが適していると言われています。
| 読売株価指数(読売333) | 日経平均株価(日経225) | 東証株価指数(TOPIX) | |
|---|---|---|---|
| 対象銘柄 | 国内株式市場の全上場銘柄 | 東証プライム市場に上場している銘柄のうち、市場を代表する銘柄 | 東証プライム市場に上場する銘柄のうち、時価総額の高い銘柄 |
| 構成銘柄数 | 333銘柄 | 225銘柄 | 約1,700銘柄 |
| 算出方法 | 等ウェート方式 | 株価平均方式 | 時価総額加重平均方式 |
| 特徴 | ・時価総額の低い銘柄の影響も比較的強く受ける ・定期的なリバランスが行われるため「逆張り」効果も期待できる | ・値がさ株(株価の高い銘柄)の影響を強く受ける ・主要指数の中で知名度が高く、報道でも広く使われる | ・大型株(時価総額が大きい銘柄)の影響を強く受ける ・国内株のインデックス投資の参照指数、アクティブ運用の評価指標として用いられることが多い |
一方で日経225は株価の高い銘柄(値がさ株)、TOPIXの場合は時価総額が大きい大型株の影響を受けやすいという側面もあります。
読売333はこうした側面をカバーし、中型株を含む日本企業の成長を幅広く捉える指標として機能することが期待されています。
また、読売333は等ウェートを維持するために定期的なリバランス(構成比率の調整)が行われます。これにより、値上がりした銘柄を売ったり値下がりした銘柄を買ったりする「逆張り」と同じような効果が期待できる点も注目を集めています。
主要指数それぞれの特徴をおさえて、様々な側面から市場を見てみましょう。
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