FPトレンドウォッチ
2025.10.10
「天才」のつくり方【トレンド+plus】

Share
公開:2025.10.09
円建て保険は、日本円で保険料の支払いや保険金の受け取りを行う保険です。一方、外貨建て保険は、米ドルやユーロといった外貨で保険料や保険金のやりとりを行うため、日本円での受取額が変動する「為替リスク」を伴います。
また予定利率(保険会社が契約者に約束する利回り)にも違いがあります。金利の高い外貨で運用する外貨建て保険は円建て保険よりも予定利率が高い傾向にあり、同じ保障内容でも保険料が割安になったり、解約返戻率が高くなったりするメリットがあるため、人気を集めていました。
しかし、ここにきて円建て保険に注目が集まっています。その要因は、大きく2つあります。
まず1つは、円建て保険そのものの魅力が向上したことです。日本の金利上昇で保険会社の運用収益が改善し、その利益が「予定利率」の引き上げという形で契約者に還元され始めています。
もう1つは、金融機関が外貨建て保険の販売方針を見直したことです。外貨建て保険は顧客が仕組みを理解しないまま契約するケースもあり、早期解約が相次いでいることが問題視されていました。
また、販売においては、契約者の状況に応じた提案が求められます。特に、為替等の好転のタイミングにおいて自動的に運用成果(円建ての運用目標)を確保できるように導入された「ターゲット型」商品では、目標到達を機に別の保険への乗り換えを提案するケースも見られました。
この状況を受けて金融庁が監督を強化し、2023年度以降は外貨建て一時払い保険の販売額が減少しつつあることも、背景の1つとなっています
あわせて読みたい
この記事の閲覧は
日本FP協会会員限定です。
ログインすると下記の機能が利用できます。
24時間中にアクセスが多かった記事です。
1週間中にアクセスが多かった記事です
先週1週間中にいいね数が多かった記事です
1週間中にコメント数が多かった記事です
FPトレンドウォッチ
2025.10.06
共働きなのになぜ貯まらない? 夫婦の家計見直しポイント
FP・専門家に聞く
2025.10.02
【相続・終活】知っておきたい遺品の整理とグリーフのこと(明石久美氏)
FP相談事例
2025.09.30
持病のある50代夫とがん治療中の40代妻。生命保険はどうする? 早期リタイアは可能?
FPトレンドウォッチ
2025.10.07
もしもの時に備えて考えたい「民事信託」(下)
FPトレンドウォッチ
2025.10.08
育休がさらに取りやすく!新設された給付金制度を解説
FPトレンドウォッチ
2025.10.09
金利の上昇で注目を集める「円建て保険」とは?(上)
FPトレンドウォッチ
2025.09.16
失業保険給付大改正、そのポイントを解説
FP・専門家に聞く
2025.10.09
【生命保険】生命保険料控除の基本と2026年改正のポイント(平野敦之氏)
FPトレンドウォッチ
2025.07.09
ふるさと納税、10月から制度変更へ