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公開:2025.10.10
皆さんはどんな「特技」をお持ちでしょうか?特技の中には、もちろん仕事に関わる技能やスキルも含まれます。
多くの人は、今までの人生や職務経験を通じて、特定スキルを獲得してきたはずです。仕事に関連するものに絞ると、職歴の中で最も長く続けてきた業務でのスキルが、自分の競争力になってきたと振り返ることができるでしょう。
では、なぜ、その特定スキルが身についたのでしょうか。
「1万時間の法則」というものがあります。これは、時間をかけて訓練を続ける方法です。
この法則によると、その道の一流となるには、10年以上もの長期間に亘り、特定スキルを計画的に修練することが必要とされます。言い換えると、才能よりもたゆまぬ努力と情熱が「天才」をつくると表現することもできます。
これに似ているのは「1,000時間の法則」です。特定スキルをひとまず修得したと言えるには1,000時間の訓練が必要という説で、楽器の演奏について行った研究だと言われています。
1,000時間と聞くとイメージが難しいかもしれませんが、1年間=52週間として、週5営業日のうちに4時間ずつある職務に従事すると、52週間×5日×4時間=1,040時間になります。一端の技術を身につけるには、1年間ほど没頭すれば、それなりの技能に習熟できるということでしょう。
スキルの熟練のためには、ただ訓練の時間だけを積めばよいのでしょうか。言い換えれば、1,000時間でスキルを得た人が、同じレベルの1万時間を過ごせば、成長度合いを保ったまま「天才」になれるのでしょうか。
「天才」への道のりは単純ではなく、見えない山谷が隠れているように思います。
技能のステージには、初級→中級→高級→最高級があるとしましょう。修得したスキルのレベルが初級から中級になるまでには「見えない壁」があります。最高級の熟練者を目指す過程で、「見えない壁」が何度も立ちはだかり、スランプに襲われます。壁を越える挑戦に耐えられず、諦めてしまう人も多いでしょう。
そこを我慢して越える雌伏の時期があってこそ、初級から中級、中級から上級に移行する課程に到達できます。才能よりも、壁を超える情熱や粘り強さが特定スキルを身に着け、活かすための必要条件となるのです。
映画や小説などの中にも、情熱や粘り強さをもって高みを目指す「1万時間の法則」を体現する人物がしばしば登場します。スキルをひとまず修得するのか、それとも突き詰めて「天才」となるのか、自分のなりたい姿を投影できるお手本を創作の中から見出すのも良いかもしれません。
記事の内容は、取材先や執筆者等の見解を示したものであり、日本FP協会の意見・方針等を示すものではありません。
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