公開:2025.08.13

マイナポータル連携で受けられる行政サービスのすすめ(下)

マイナポータルとe-Taxの連携で確定申告が容易に

マイナポータル連携のメリットの1つは、確定申告の際にマイナポータルを介して情報が取得できることです。この連携によって、申告書の各項目への自動入力が可能になります。

マイナポータルには公的年金や給与所得の源泉徴収票、国民年金保険料の控除証明書などの情報が蓄積され、申告の際にはこれらのデータをまとめて取得することが可能です。このほか民間送達サービスを利用すれば、生命保険料や医療費の控除証明書、寄附金控除に必要な証明書なども取得できます(図)。

図 マイナポータル連携による確定申告の全体図

出所:国税庁「マイナポータル連携特設ページ(マイナンバーカードを活用した給与所得の源泉徴収票や、控除証明書等のデータの自動入力)」

マイナポータル連携で確定申告書を作成するメリット

マイナポータルを介して確定申告書を作成するメリットは、各種データを自動入力できる以外にも以下のようなものがあります。

医療費控除の際に必要な計算や領収書の収集が効率化できる

e-Taxとマイナポータルを連携すると、医療費控除に必要な医療費通知情報が取得できます。所定の設定が済んでいれば家族の医療費通知情報も閲覧できるため、申告にかかる手間が削減されます。

申告に必要な書類を電子データで提出・保管できる

生命保険や地震保険、iDeCo(個人型確定拠出年金)、ふるさと納税など控除に必要な書類をマイナポータル経由で取得すれば、紙書類の提出や保管は原則不要になります。

マイナポータルを経由した確定申告書の作成に当たっては、マイナポータルサイトやe-Tax、収入や控除に関する書類の発行元、民間送達サービスなど、あらゆるwebサイトを行き来することになります。慣れないうちにすべてを電子化するのではなく、まずはe-Taxで申告書の提出から始めてみるなど、段階的にチャレンジしてみましょう。

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