公開:2025.07.01

更新:2025.06.30

子どもを取り巻く金融教育~金融リテラシーを伸ばすために家庭でできること(上)

幼少期からお金の知識を学ぶべき理由

学習指導要領の改定により、小学校・中学校・高校で金融教育が始まっています。お金に対する知識や判断力を養うには、家庭でも保護者がお金について教えていくことが大切です。日本FP協会でも小学生向けに「夢をかなえる!キッズライフプランパーク」という金融経済教育サイト(https://www-oc.jafp.or.jp/personal_finance/lifeplanpark/)を開設しています。

金融教育のベースにあるのは、お金は生活するため、人生の夢(ライフプラン)をかなえるためにあるということです。だからこそ考え方のベースを育む幼いうちからお金の意味やお金の流れ、使い方を学ぶ必要があります。

アメリカでは「お金は木にならない」という教えがあります。日本でも「お金はどこからもわいてはこない」という物言いがあります。しかしネットショッピングやキャッシュレス決済の普及などで現金そのものの流通が減ったことから、「お金はATMから出てくるもの」と思う子どももいるようです。お金そのものへの意識が希薄化している今こそ、金融教育は非常に重要です。

お金の尊さを学ぶ4つの貯金箱

幼少期にはまず「おつかい」を通じて、お金のやり取りを体験させるのがよいでしょう。次にお小遣いを渡し、自分でやりくりする経験を積ませることでお金の流れを学んでいきます。お小遣い教育の工夫など実践例は次回紹介します。

やはりお金は貯めて楽しく、使って楽しいが基本です。そのためには以下の4つの貯金箱で考えるとお金の使い方が理解できるのではないでしょうか。(図)

図 お金の貯め方~4つの貯金箱で考える

出所:金融広報中央委員会「子どもにどう教えればいい?家庭で行う金融教育の基本」を基に日本FP協会作成

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