公開:2026.09.10

各地で始まる交通機関の「クレカ乗車」、その利点と注意点

交通系ICとタッチ決済の特徴と違い

近年、クレジットカードのタッチ決済で鉄道・バスに乗車できるサービス(クレカ乗車)が拡大しています。背景には、交通系ICより導入コストを抑えやすいこと、訪日外国人の利便性向上につながることなどがあります。

クレカ乗車のメリットは、チャージ不要で乗車できることです。残高不足を気にする必要がなく、タッチ決済対応のクレジットカードがあればすぐに乗車できます。

交通系ICとクレカ乗車の主な違いは、図表の通りです。

図表 交通系ICとクレカ乗車の主な違い

交通系ICクレカ乗車(タッチ決済)
乗車方法ICカードもしくは交通系ICの情報を登録したスマホやスマートウォッチをタッチタッチ決済対応のカードやカード情報を登録したスマホ等を改札の専用端末にかざす
支払方法事前チャージ方式後払い方式
運賃1円単位1円単位と10円単位が混在
小児運賃・各種割引・定期券原則対応対応していない場合が多い
利用可能エリア全国で広く普及対応している交通機関は限られる
出所:日本FP協会作成

タッチ決済で乗車する場合の注意点

クレカ乗車は便利ですが、利用前に確認しておきたい点もあります。

まず、すべての駅や路線で利用できるわけではありません。対応改札から入場した後に非対応の駅で降車する場合は、駅係員による精算が必要になるケースがあります。

また、運賃面にも違いがあります。クレカ乗車の場合、IC運賃と同じく1円単位で計算される場合もあれば、10円単位で計算され、運賃が高くなる場合もあります。小児運賃や各種割引、定期券などに対応していないケースも少なくありません。

さらに、ポイント還元についても注意が必要です。交通系ICにも、チャージや利用でポイントが付与されるサービスがあります。交通系ICとクレカ乗車のどちらが有利かは、利用するカードや交通機関によって異なるため、事前に確認するとよいでしょう。

交通系ICとクレカ乗車は、それぞれ異なる強みを持っています。交通系ICとクレカ乗車のそれぞれの強みを理解し、状況に応じて上手に使い分けるとよいでしょう。

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