公開:2026.07.22

金利上昇局面で考えたい 生命保険の見直しポイント

生命保険見直しで押さえておきたいポイント

金利上昇局面では「より良い商品」への期待感が高まります。しかし、生命保険は長期契約が前提の金融商品であるため、見直しの際には様々な観点での検討が必要です。具体的には以下の点に留意しましょう。

市場価格調整(MVA)のリスクを確認する

外貨建て保険や一部の円建て終身保険などには、市場価格調整(MVA)が組み込まれています。これは、解約時の市場金利が契約時よりも上昇している場合、解約返戻金が運用資産(債券)の価格下落に伴って減少する仕組みです。解約前には必ず「解約返戻金試算」を行い、実際に受け取れる金額を確認しましょう。

「お宝保険」かどうかを確認する

1990年代半ば以前に加入した高い予定利率の保険は「お宝保険」と呼ばれ、解約しない方が有利な場合があります。もし高利回りの期待できる保険を解約した場合、基本的に再加入は不可です。解約前に、必ず既契約の保険の予定利率を確認しましょう。

「解約」ではなく「払い済み」を検討してみる

解約すると元本割れする場合、「払い済み保険」に変更する方法もあります。払い済みとは、保険料の支払いを中止して、その時点の解約返戻金をもとに同じ保険期間で保障を継続する方法です(保険金額は従前より少なくなります)。一定の保障と解約返戻金を維持できるため、解約より有利な場合があります。

再加入におけるリスクを確認する

新しい保険に乗り換える場合、年齢が上がった分、保険料が割高になり、期待した効果を得られない可能性があります。必ず新契約の解約返戻率を確認しましょう。また、健康状態によっては新規加入ができないリスクがあります。解約は新契約が成立してから、手続きをするようにしましょう。

図表 生命保険見直しのチェックポイント

保障内容の確認・現在の家族構成・ライフステージに合った保障内容か
・必要な保障の種類・保障額・期間を再確認する
保険料の負担・家計に無理のない保険料水準か
・特約が過剰についていないか(不要な特約は削除可能)
目的の変化そもそも「死亡保障」が必要か、それとも「貯蓄・運用」目的か
解約返戻金・MVAの適用有無と、現時点での「実質的な受取額」を照会したか
・「お宝保険」ではないか
解約以外の方法を検討・払い済みなどで保障を継続する方法も
年齢と健康状態を確認・予定利率が上がっても年齢によって保険料が割高になる場合も
・健康状態によっては新規加入ができない場合も
解約・乗り換え先の検討・予定利率が引き上げられた新しい貯蓄型保険への乗り換え
・NISAを活用した投資信託など
出所:日本FP協会作成

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