公開:2026.07.01

外貨預金?外貨建てMMF? 外貨運用商品の仕組みと違いを理解しよう

外貨預金と外貨建てMMFの仕組みを整理する

外貨預金と外貨建てMMFは、どちらも外貨建てで資産を保有する点は共通していますが、その性質や特徴は異なります。

外貨預金は、円以外の通貨で預け入れる預金です。利息も外貨で受け取り、外貨ベースでは元本が保証されます。外貨預金の通貨には米ドル、ユーロ、豪ドルなどの他に、南アフリカランドやトルコリラのような高金利通貨もあり、金融機関によって取り扱う種類が異なります。

外貨建てMMF(Money Market Fund)とは、外貨で運用される投資信託の一種です。格付けの高い短期の国債・地方債のほか、短期の金融商品などを中心に運用されるため、比較的安全性が高いとされています。運用実績に応じて毎日分配が行われ、分配金は原則として自動的に再投資されます。通貨の種類は外貨預金より少なめで、米ドル建てのほか、南アフリカランド、トルコリラなどがあります。

外貨預金、外貨建てMMFのいずれも、日本円より高い利回りを期待できる点が魅力です。

図表 外貨預金と外貨建てMMFの特徴

外貨預金外貨建てMMF
運用益利息・為替差益分配金・為替差益
税金・利息:20.315%が源泉徴収される
・為替差益:雑所得として総合課税の対象
・分配金:20.315%が源泉徴収される
・為替差益:申告分離課税の対象
解約/払い出し普通預金:随時
定期預金:原則として満期時
随時
主な取扱い金融機関銀行証券会社
元本保証外貨ベースで元本保証(為替差損の可能性あり)なし
資産保全なし(預金保険の対象外)あり(分別保管制度)
出所:日本FP協会作成

コスト、リスクの比較

外貨預金、外貨建てMMFともに円から外貨、外貨から円に交換するための為替手数料が必要です。外貨建てMMFは為替手数料以外に、保有期間中に信託報酬が間接的にかかります。

また、外貨預金、外貨建てMMFに共通するのは、為替変動リスクです。外貨建てMMFはそれ以外に、価格変動リスク(組み入れ債券の価格変動により基準価額が変動)、金利変動リスク(金利上昇時に債券価格が下落する)、信用リスク(組み入れ債券の発行体が債務不履行になるリスク)といった固有のリスクがあります。

そのほか、外貨建てMMFは分別保管により証券会社の破綻時も資産が保全されますが、外貨預金は預金保険の対象外である点にも注意が必要です。

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