公開:2025.12.25

“時間・お金・成果”から考える 自分の価値最大化に必要なこと(下)

時間単価を上げるための自己投資

過去2回にわたり、自分の価値を最大化するために必要な視点や姿勢などをお伝えしてきました。今回は、自分の価値最大化に向けて実践したい、具体的な取り組みについて紹介します。

自分の時間単価を高めるには、長期的な視点での自己投資が欠かせません。特に若いうちは、スキルアップや経験のためにお金や時間を使うことで、将来的に大きなリターンが得られる可能性があります。

専門スキルや資格の取得といった継続的な学習も大切ですが、それ以上に重要なのは、学んだ知識を実際の業務で試し、具体的な成果につなげることです。インプットとアウトプットを繰り返すことでスキルが着実に身につき、時間単価の向上にもつながります。

また、自身の価値を持続的に高めるには、心身の健康が土台となります。適度な運動や十分な睡眠も、将来のための重要な自己投資と捉えましょう。

付加価値創出への集中

自己投資と並行して、自分の時間単価を意識し、より創造的で付加価値の高い仕事に集中していくことも重要です。ここで言う付加価値とは、本来の仕事の価値に対して何らかの工夫を加えることで、付け加えた価値のことを指します。

付加価値を提供する上で重要なのは、「相手が気づいていないニーズを引き出し、それに見合った仕事をする」ことです。いくら相手が気づいていなくても、そもそも求められていないことであれば、それは「ムダ」に終わってしまいます。

そのためには、相手への入念なヒアリングが不可欠です。これによって得られた情報から相手の「潜在的なニーズ」を探り、提供していくことで付加価値が生まれます。ヒアリングを通じて、相手の求めること=目標と現状の間にあるギャップを見つけ出せれば、付加価値を提供できるチャンスも生まれます。

図 顕在ニーズと潜在ニーズの違い

出所:日本FP協会作成

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