公開:2025.11.18

「通帳レス」時代の到来、紙通帳との違いは?

通帳レス口座とは?

通帳レス口座とは、文字通り「紙の通帳を発行しない口座のこと」を指します。入出金明細の確認や振り込み、残高照会などの取り引きは、インターネットバンキングやスマートフォン(以下、スマホ)のアプリを通じて行います。紙の通帳のように、ATMなどで記帳する必要はありません。
近年、通帳レス口座を導入する金融機関は増加傾向にあります。2021年に全国銀行協会が発表した調査結果によると、オンラインによる通帳サービスを提供する金融機関は全回答の93%に達しています。

図 個人顧客向けオンライン手続き提供率のアンケート調査結果

出所: 全国銀行協会「銀行界における書面・押印・対面手続の 見直しの進捗状況について」2021年12月20日

通帳レス口座のメリット、切り替え時の注意点

通帳レスにすることで、通帳の作成・郵送コストが削減できるなど、銀行側のメリットが目立つかもしれません。しかし、ユーザー側にも多くの利点があります。
代表的なのは利便性の向上と紛失や盗難リスクの軽減です。通帳レス口座なら、時間や場所を問わずスマホから口座情報を確認でき、記帳する手間も省けます。紙の通帳のように紛失・盗難の心配もありません。
一方、切り替え時には次の3点に注意が必要です。まず、インターネットバンキングやスマホの操作に慣れていない方は、扱いにくい可能性があります。次に、紙の通帳のように記帳できないため、取引明細をオンライン上で確認し、必要に応じて保存しておく必要があります。また、通帳レス口座のIDやパスワードを盗まれると不正利用されるリスクが高まるため、推測されにくいパスワードの設定や二段階認証の利用が重要です。
通帳レス口座への移行は、利便性を高め、私たちの生活をよりスマートにしてくれます。時代の流れに合わせて賢く活用してはいかがでしょうか。

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