公開:2025.12.23

更新:2025.12.25

“時間・お金・成果”から考える 自分の価値最大化に必要なこと(上)

お金の管理を「時間」にも応用する

時間もお金と同様に有限な資源であり、その使い方次第で将来の成果は大きく変わります。自分の価値を最大化するためには、時間を「浪費」や「消費」ではなく積極的に「投資」するという意識を持つことが重要です。

まずは家計簿をつけるのと同じように、一日の時間の使い方を大まかに把握することから始めてみましょう。時間の使い方を意識することで自然と時間の浪費が減り、スキルアップのための学習など、将来のリターンを生む活動に時間を使えるようになります。

もちろん、あらゆる時間を金銭に換算して考えると窮屈になりがちなので、バランス感覚も大切です。それでも「時間=資源」という視点を持つことで、日々の行動の優先順位がより明確になり、有意義な時間の使い方ができるようになるでしょう。

「時間当たりの価値」向上を目指す

「自分の価値を高める」とは、限られた時間で生み出す価値(アウトプット)を増やすことに他なりません。

時間当たりの価値を増やす方法は大きく二つあります。一つは、同じ業務量にかける時間を削減すること、もう一つはかける時間を変えずに業務量を増やす、もしくは業務のレベル・質を向上させることです。

いずれの場合も全体のスケジューリングやタスク管理、業務の見直しが重要になります。中長期的な視点で目標やタスクを洗い出して、月単位、週単位、1日単位で管理していく意識を持ちましょう。

なお、日本の時間当たり労働生産性は諸外国と比較すると決して高い水準ではありません。グローバル化が進展した昨今、労働生産性を意識することが自身の価値を高める上で大きな強みになるのです。

図 OECD(経済協力開発機構)加盟国の時間当たり労働生産性の比較(2023年)

出所:公益財団法人日本生産性本部生産性総合研究センター「労働生産性の国際比較2024」を基に日本FP協会作成

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