公開:2026.03.18

「試験本番で70%取ること」を見据えた戦略

CFP®資格審査試験に全課目合格された方の合格の秘訣や取得の動機、学習方法などをご紹介する「CFP®試験合格への道」。CFP®資格取得を目指す皆様へのアドバイスとして、ぜひご参照ください。

【MY SUCCESS POINT】 生成AIで問題演習や要点整理 

CFP®認定までの道のり

今回はCFP®認定者の星雄馬さんにお話を伺いました。星さんのCFP®認定までの道のりを確認しながら、勉強方法について振り返っていただきました。

2022年9月AFP資格認定
2024年6月「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」「タックスプランニング」合格
2024年11月「金融資産運用設計」「相続・事業承継設計」合格
2025年6月「不動産運用設計」「リスクと保険」合格
2025年10月CFP®資格認定

会社を退職して試験準備

私はかつて金融系システムエンジニアとして働いていましたが、出向先での激務をきっかけに体調を崩し、4カ月間休職した経験があります。それをきっかけに家計を見直した経験から、FPを志しました。CFP®資格の取得を目指したのは、信頼の裏付けとなる資格が欲しかった、「CFP®認定者検索システム」に登録したかった…、といったシンプルな理由です。もちろんCFP®資格そのものが信頼を保証するわけではありません。ただ「ないよりはあったほうがいい」と感じ、挑戦を決めたのです。

私はすきま時間にコツコツ勉強するスタイルが苦手でした。加えて娘も1歳くらいだったため、会社員を続けながら1課目ずつ受験するより、独立してまとまった時間を確保したほうが短期間で合格できると判断し、思い切って退職しました。朝晩は育児に専念、日中はFP業務と資格勉強に取り組み、平日4時間・休日2時間を確保しました。

教材は市販の過去問題集。勉強の基本戦略は「この問題集を90%理解できれば本番で70%取れる」という考え方です。問題部分と解説部分をカッターで切り分け、解説欄に線を引いたりポイントを書き込むようにしました。

問題集は頻出度合いによって星の数で分類されており、出題頻度の高い★3、★2の問題、および計算問題を100%近く解ける状態まで仕上げることに集中しました。一方で、出題頻度の低い★1や類似問題については、できなくてもよいと割り切り、時間をかけないようにしました。

最初の受験は3課目。「金融資産運用設計」は得意だと自負していましたが、「計算100%、暗記60%」のスタイルが通じず苦戦し、結局不合格でした。やはり理解不足だったのだと思います。それから不明点を解消する方法は3段階で対処しました。

  • まず解説を読み込む
  • それでも不明なら、ChatGPTに質問
  • それでも曖昧なら、FP仲間に聞く

②のChatGPTには、問題と解説をアップロードして「なぜそれが正解なのか」を何度も言い換えて説明してもらうことで、理解が深まりました。ほかにも例題を出してもらったり、不動産の特例などを一覧にしてもらったりするなどで活用しました。とくに「不動産運用設計」では合計200回以上の質問を繰り返し、理解に努めました。

③は知り合いのCFP®認定者にお願いして、債券の基礎を教えてもらいました。教えてもらったことで理解度が上がり、「金融資産運用設計」はリベンジ合格できました。

モチベーション維持には「合格したら好きなアーティストのライブと焼肉に行く」「落ちたら家族に肩身が狭くなる」という“アメとムチ”を使いました。

試験当日は、できるだけ普段どおりに過ごすことを意識しました。「やることはやった。絶対受かる」と気持ちを高め、試験に挑んだのです。満点ではなく、合格ラインである70%を確実に取ることを最優先にしました。解けるか怪しい問題はいったん飛ばし、取れる問題を確実に拾う方針で進めました。課目によっては問1から順番に解くのではなく、後半の取りやすい問題(忘れやすい暗記問題)から先に解くなど、時間配分と得点効率を意識して解き進めました。

かかった費用は約8.3万円、時間は1課目当たり80~100時間です。自分に合ったやり方で、必要なことに集中すれば合格できると実感しました。

より価値ある支援を目指す

私は現在、フィーオンリー(=相談料・顧問料のみ)のFPとして活動しています。共働き子育て世帯を中心に、家計の現状整理(バランスシートやキャッシュフローの見える化)から、資産運用・保険・住宅購入・教育費・相続などを含めた総合的なアドバイス、そして実行支援まで行っています。金融商品を販売せず、中立な立場で「お金をどこにどう置けば、自分らしく暮らせるか」を一緒に考える支援をしています。

CFP®資格の学習を通じて体系的に知識を身に付けたことで、仕事の幅が広がったと実感しています。実際に、とある企業の社内FPの方からご縁をいただき、企業研修講師(業務委託)としてのオファーをいただきました。

資格はあくまで武器であり、それ自体がゴールではないと考えています。CFP®資格を活かして信頼性を高め、より価値ある支援ができるようになり、結果としてきちんと稼げるFPになりたいと思っています。

FP事務所HOTSTAR代表(東京都)

星 雄馬さん(ほし・ゆうま)

東京都出身。中央大学卒業後、金融系システムエンジニアを10年経験。2024年7月に東京都三鷹市でFP事務所を開業、家計と資産の最適化支援にあたる。コーチングプレイス認定コーチ

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