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公開:2026.03.09
日本国内では、物価の上昇に賃金の伸びが追いつかず、実質賃金のマイナスが続いています。こうした状況を受け、スタグフレーションへの懸念が高まっています。
スタグフレーションとは、スタグネーション(景気停滞)とインフレーション(物価高)を組み合わせた造語です。通常の経済状況とは異なり、「景気が停滞しているにもかかわらず物価が上昇し続ける」という状態を指します。
スタグフレーションが発生する主な原因は供給側の制約です。原材料やエネルギー価格の高騰などで企業の製造コストが増加し、供給量が減少します。それによって製品やサービスの希少性が高まり、不況下でも価格が上昇していくのです。このほか通貨安による輸入品価格の上昇なども原因になります。
| 主な出来事 | 内容 |
|---|---|
| 1970年代のオイルショック | 原油価格の引き上げにより生活必需品の価格が高騰。一方で、企業の生産コスト増加により、経済成長が鈍化したことでスタグフレーションが発生した。 |
| 2016年以降のイギリスのEU離脱 | EU離脱に伴う供給網の混乱やポンド安で輸入品価格が上昇。労働力不足も重なり、景気停滞と物価高が同時に進んだ。 |
スタグフレーションが発生すると、物価高に賃金上昇が追いつかず家計を圧迫します。さらに、消費の低迷が企業収益の悪化を招き、業績悪化への懸念から株価の下落につながるなど、経済や市場に大きな影響を与えます。
スタグフレーションに対抗するには、家計を把握して支出を見直すことが重要です。固定費の削減や日々の出費を抑えるなど、収支のバランスを整えることで、物価上昇の影響を軽減できる可能性があります。
また、スタグフレーション下では、物価上昇により現金の価値が実質的に目減りしていきます。そのため、インフレに強いとされる株式や不動産といった資産へ分散投資を行い、インフレヘッジ(リスク回避)を図ることが資産防衛に有効だと言えるでしょう。
投資を行う際は、手元の現金をすべて回すのではなく、生活防衛資金を確保した上での『分散』を意識しましょう。
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