公開:2026.07.17

基礎固めと問題演習に時間をかけ苦手課目の高い壁を越えた!

CFP®資格審査試験に全課目合格された方の合格の秘訣や取得の動機、学習方法などをご紹介する「CFP®試験合格への道」。CFP®資格取得を目指す皆様へのアドバイスとして、ぜひご参照ください。

【MY SUCCESS POINT】 テキスト、参考書、動画で理解度アップ 

CFP®認定までの道のり

今回はCFP®認定者の松本康夫さんにお話を伺いました。松本さんのCFP®認定までの道のりを確認しながら、勉強方法について振り返っていただきました。

2021年5月AFP資格認定
2021年6月「相続・事業承継設計」合格
2021年11月「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」合格
2022年6月「不動産運用設計」合格
2022年11月「タックスプランニング」合格
2024年6月「金融資産運用設計」合格
2024年11月「リスクと保険」合格
2025年3月CFP®資格認定

相談業務に自信が持てる知識レベルを目指して

私は現在、神奈川県のある信用組合に勤務しています。今年で勤続41年になりますが、そのうちの30年間はシステム関係の業務であったため、相談業務とは無縁でした。転機は50歳のとき。営業店に異動し、預金、貸付、相続といった相談をお客様から直接受けるようになったものの、相続や年金、社会保障などについて十分な知識があるとは言えないと感じるようになりました。そこで、2級FP技能検定を受け、合格しました。
しかし、その知識レベルでお客様にわかりやすく説明できるかと自問すると、まだ自信が持てませんでした。やはりさらなる研鑽が必要と感じ、CFP®認定者を目指すことにしたのです。
私の性格では、一度に複数課目を受け、不合格になるとモチベーションが極端に下がってしまうため、継続が難しくなると考えました。そこで1課目ずつ着実に合格していく方針としました。金融機関に長年勤務し、金融事情にも精通しているつもりでいたことから、まずは「金融資産運用設計」から取り組みたいと考えました。しかし、一般に「金融資産運用設計が最も難しい」といわれていることもあり、まずは日々の業務と関わりの深い「相続・事業承継設計」から受験することにしたのです。
学習は試験のおよそ2カ月前から開始、朝型人間なので、学習時間は主に午前中でした。平日の電車の通勤時間は、座っていける電車を選択し、この時間と仕事の始業前の1時間余りを活用し、内容の整理と理解、問題演習に取り組みました。土曜日と日曜日の午前中は用事を入れないようにし、平均3時間を学習にあてました。市販の過去問題集を中心に平日の通勤時間に内容理解を進め、土日に問題演習を行うというものでした。過去問題集はそれぞれ4周ほど解きました。

試験前日は過去問3回分程度に取り組み、正解率90%を目標に10時間ほど学習して追い込みました。試験当日は頻出の問題とよく間違える問題の要点をまとめたものを持参し、試験時間まで見直しました。試験本番では、記入欄を間違えてマークしてしまうことを避けるため、原則順番どおりに解きましたが、1問5分程度かかっても解けない問題はいったん飛ばして、時間があれば最後に戻って解くようにしました。
こうして半年ごとに「相続・事業承継設計」、「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」、「不動産運用設計」、「タックスプランニング」と順調に合格することができました。残り2課目となった時点で、最も自分に接点が少ない「リスクと保険」は最後に回し、以前から最も学びたいと考えていた「金融資産運用設計」を受験することに決めました。
ところが、これまでと同様に過去問題集を購入し、開いて見たところ、その難しさに打ちのめされました。「自分が理解できるようになる姿が想像できない」と、不安になるほどでした。このままでは合格できないと考え、まずは日本FP協会の『CFP®資格標準テキスト』を購入し、基礎から学び直すことにしました。わからない点は他の参考書やYouTubeなども活用し、理解を深めていきました。
それまでは半年ごとに受験していましたが、「金融資産運用設計」については、その期間ではとても足りないと考え、受験を2回見送り、じっくり取り組みました。こうして受けた試験は満を持して、といきたいところだったのですが、正直手応えのある解答ができたとは言えませんでした。それでも無事に合格することができました。そして次の試験で「リスクと保険」にも合格し、全課目合格を達成することができました。

人間関係が広がり、対応力も向上

CFP®試験の学習を通じて知識を身に付けたことで、自身の資産運用やキャッシュフロー計算はもちろん、職場や知人から細かな相談を受ける機会が増え、人間関係が広がりました。また、仕事においても、お客様からの相談により正確に対応できるようになったと感じています。
それ以上に、年齢を重ねても学び続ける姿勢を周囲から評価され、感心されることが多かったのは、正直なところうれしかったです。現在は本業に取り組みながら、より多くの人にFPの重要性や必要性を知っていただけるよう、日本FP協会神奈川支部の支部運営委員としても活動しています。将来できればFPを職業としていければ、と思っています。

 

松本 康夫さん(まつもと・やすお)

1985年大学卒業後、現在の信用組合の前身である信用組合に入組。システム関係部署や営業店での勤務を経て、3年前から現在の部署で勤務。

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