公開:2026.06.17

いったん離脱しながらも、再挑戦して全課目合格

CFP®資格審査試験に全課目合格された方の合格の秘訣や取得の動機、学習方法などをご紹介する「CFP®試験合格への道」。CFP®資格取得を目指す皆様へのアドバイスとして、ぜひご参照ください。

【MY SUCCESS POINT】 独学から通信講座への切り替え 

CFP®認定までの道のり

今回はCFP®認定者の藤﨑徹さんにお話を伺いました。藤﨑さんのCFP®認定までの道のりを確認しながら、勉強方法について振り返っていただきました。

2014年3月AFP資格認定
2014年6月「タックスプランニング」合格
2021年6月「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」合格
2021年11月「相続・事業承継設計」合格
2022年6月「不動産運用設計」合格
2023年6月「金融資産運用設計」合格
2023年11月「リスクと保険」合格
2024年3月CFP®資格認定

学習方法を変えて再挑戦

私は簿記の講師を25年近く務めています。関連して会計や税務以外のお金の知識をしっかりと身に付けたいと思い、40歳になって3級FP技能検定の勉強を始めました。2級FP技能検定までは独学で合格しましたが、その後、知人にAFPの登録を勧められて、AFP認定者となりました。次のさらなるレベルアップとして、仕事をしながら1課目ずつ受験できるメリットを生かし、CFP®資格を目指そうと決意したのです。

会計事務所の勤務経験もあり、税金の知識があったことからまずは「タックスプランニング」から受験、合格しました。独学で日本FP協会の『CFP®資格審査試験問題集』と市販の過去問題集を繰り返し解いたのが勝因だったと思います。

次に「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」を受験したのですが、不合格が続いてしまいました。仕事が忙しかったこともあり、学習できない状況が続いたため、しばらく試験勉強から遠ざかっていました。
しかし、コロナ禍で時間ができたのをきっかけに、2021年に試験勉強を再開しました。このとき、独学ではうまくいかなかった経験から学習方法を変えようと思い、認定教育機関の通信講座を受講してみました。ポイントを絞った講座で理解が進み、2021年6月の試験で「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」に合格することができました。
続いて、同年11月には「相続・事業承継設計」、翌年の2022年6月に「不動産運用設計」に合格。10月には不動産と関連性の高い宅地建物取引士試験にも合格できました。
2023年6月には「金融資産運用設計」に合格。一番難しく感じた課目でしたが、合格ラインギリギリで合格することができました。最後に11月に「リスクと保険」に合格し、全6課目合格を果たしたのです。

各課目の状況は多少異なりますが、私は試験のおよそ2カ月前から学習を開始し、平日2時間、休日3時間ほどを学習時間にあてました。平日の電車移動の時間などは、無料アプリを利用してスマートフォンで学習するなどの工夫もしました。
試験当日は開始時間の30分前には会場に入り、時間まで問題演習を行いました。試験本番は答えやすい、やさしい問題から手をつけるようにし、時間ぎりぎりまで解答することを心がけました。

振り返ってみると、CFP®試験は基本的には2級FP技能検定の実技の延長線上にあり、過去問を反復して、いかに精度を高めていくかが合格へのカギ、というのが私の分析です。
ただし、問題の質が高く、出題範囲も広いため、しっかりとした知識を固めるのがポイントです。利用した市販の過去問題集は解説が詳しく、参考になりました。

課目ごとの合格に向けての取り組みについて、私の経験に基づく所感は次のとおりです。
「タックスプランニング」は、ほぼ計算問題で、基本的な問題が多いので、過去問の反復演習で十分合格ラインは越えられると思います。
私が最も苦戦したのが、「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」でした。範囲が広く、キャッシュフローの計算も複合的な要素が多数出てきます。過去問演習だけでなく、テキストで知識問題対策もしておくといいでしょう。
「相続・事業承継設計」は、当初とっつきにくい印象がありました。ただし、問題演習を繰り返すうち、意外とパターンは決まっていると感じました。知識問題は民法が基本なので、相続税法と比較して考え方をつかむことをお勧めします。
「不動産運用設計」はほぼ計算問題でパターンが決まっています。ただし計算量が多いので、時間内で正確に解く練習が必要です。また知識問題は宅建士の試験問題とリンクするので、余裕があれば一緒に学習することで相乗効果が得られると思います。
「金融資産運用設計」は問題による難易度の差が激しいので、基本的な計算問題を確実に得点できる練習を優先すべきかと思います。これらを確実に正解できるかが合格へのカギではないでしょうか。
「リスクと保険」は約款の読み取りにつきます。問題の量が多いので、読み取りのコツをつかむことが大切だと思います。

私の場合は合格課目をコツコツ積み重ねたほうが合っていると思い、1課目ずつの受験にしました。1課目の合格に必要な時間は最低60時間ぐらいといわれているので、時間があれば2課目ずつでも可能だと思います。たとえ1回では合格できない課目があっても、継続して学習し、受験し続けることが全課目合格へつながるのではないでしょうか。

講師の仕事にプラス効果

CFP®試験の学習を通じて、税制や社会保険制度の改正があった場合に、細かい内容まで理解できるようになり、経理実務講座や確定申告講座を行う場合のプラスになりました。また、経済ニュースなどで難しい金融用語が出てきた際、理解できるようになったこともメリットです。
CFP®認定者となり、今後はタックスや決算セミナーなどの講座を行う活動に役立てたいと考えています。さらに将来的には個人のライフプランや資産運用の相談業務を行うことを目指していきたいと思います。

 

藤﨑 徹さん(ふじさき・とおる)

現在は資格学校にて、日商簿記試験対策、経理実務講座、税法実務講座を担当。また、FP継続研修講座にて、財務分析や決算書セミナーを担当。保有資格は宅地建物取引士、日商簿記1級。

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