FPトレンドウォッチ
2025.12.10
年末に取り組みたい「お金の大掃除」
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公開:2025.12.09
家族会議の実施には、事前準備が欠かせません。まずは参加者全員のスケジュールを調整し、年末年始の帰省時期に合わせて日時を設定します。場所は家族が安心して話せる親の自宅(実家)などがよいでしょう。
次に、話し合うテーマを事前に共有します。『年末年始に向けて考えたい「家族会議」(上)』で取り上げた「優先的に話し合うべき項目」を参考に、話し合う内容を絞り込んで伝えます。
話し合いを具体的に進めるために、以下、一例に挙げた資料の用意も不可欠です。すべての書類がそろわない場合は、簡単な財産目録などを作っておくとよいでしょう。
さらに、当日の進行役と記録係を事前に決めておきましょう。進行役は話し合いの内容を整理し、記録係は決定事項を記録して後日家族全員に共有します。
| 生命保険証券 |
| 預金通帳 |
| 有価証券 |
| 不動産の登記事項証明書(登記簿謄本) |
| 年金証書 |
| 債務がある場合は契約書や説明書などの関連書類 |
| エンディングノート(すでに作成している場合) |
家族会議を円滑に進めるためには、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。
子の配偶者などが参加すると利害関係が複雑になり、意見がまとまらなくなるおそれがあります。会議の場にいる人数が少ないほど、合意しやすくなる可能性が高いでしょう。
家族の都合や希望を押し付けるのではなく、親自身がどのような老後を望んでいるかをしっかり聞き取りましょう。
介護費用の負担と実際の介護は別の問題といえます。それぞれの事情を考慮した役割分担を決め、不公平感を減らすことに努めましょう。
家族会議は1回で結論が出るとは限りません。親の負担も考え、長期戦で臨む姿勢が肝心です。まずは日ごろの暮らしについての聞き取りから始め、徐々に本題へと移っていくとスムーズです。
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