FPトレンドウォッチ
2026.03.13
公的年金を補完する「企業型DC」とは?
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公開:2025.10.20
前回は、投資信託などの金融商品を活用した投資方法を紹介しました。今回は、保険を活用した資産運用を紹介します。
サラリーマンが資産運用を始める際は、貯蓄型保険を活用するのも選択肢の1つです。資産運用も可能な保険として、主に次の4つがあります。
| 特徴 | 主なメリット | 主なデメリット | |
|---|---|---|---|
| 終身保険 | ・保障が一生涯続き、解約時には解約返戻金を受け取れる ・相続対策や老後資金にも活用可能 | ・万一の保障と資産形成を両立できる ・長期保有で返戻率が高まり、資産として活用可能 ・相続時の非課税枠を活用できる | ・保険料が高め ・短期での解約は元本割れリスクがある |
| 個人年金保険 | ・契約時に定めた年齢から年金を受け取れる ・老後資金の準備に特化 | ・計画的に老後資金を準備できる ・公的年金を補完できる ・所得控除(個人年金保険料控除)で税負担を軽減できる | ・インフレに弱い(固定額受取が多い) ・途中解約すると元本割れの可能性が高い |
| 養老保険 | ・満期まで生存すれば死亡保険金と同額の満期保険金を受け取れる ・保障と貯蓄を兼ねる | ・万一の保障と貯蓄を両立できる ・満期まで保有すれば確実に資金を受け取れる | ・保険料は比較的高い ・途中解約すると元本割れの可能性が高い |
| 学資保険 | ・子どもの進学時期に合わせて満期保険金や祝い金を受け取れる ・教育資金の準備に特化 | ・計画的に教育資金を準備できる ・契約者(親)に万一のことがあった場合は保険料の支払いが免除され、満期保険金などの保障はそのまま受け取れる | ・他の運用手段に比べて利回りが低い場合がある ・途中解約すると元本割れの可能性が高い |
これらの貯蓄型保険は、保障と資産形成を両立できる設計になっています。一定期間保険料を払い込むことで、満期時や解約時、老後に資金を受け取れます。また、生命保険料控除が適用され、税負担の軽減が期待できるのも魅力です。
安定収入があるサラリーマンは、長期にわたって計画的に保険料を払い続けられるため、貯蓄型保険との相性が良いといえるでしょう。さらに、万一の備えを確保しながら資産形成を進められるのも、仕事と家庭を両立する世代には心強いポイントです。
一方で、貯蓄型保険で資産運用を行う際は、いくつかの注意点があります。
第一に、途中解約時の元本割れリスクです。特に短期での解約は元本割れの可能性が高くなります。サラリーマンは安定収入がありますが、保険料を払い続けられるかどうか慎重に判断する必要があるでしょう。
第二に、投資信託などの金融商品に比べると運用利回りが低い傾向にあることです。資産を大きく増やすのは難しく、インフレで資産価値が目減りするリスクも考慮する必要があります。投資信託と異なり、どのくらい手数料を負担しているのか明示されていない点にも注意が必要です。
また、終身保険など一部の商品は外貨建て保険もあります。円建て保険より予定利率は高い傾向にありますが、為替相場の影響を受けるため、満期保険金や解約返戻金の円換算後の価値が目減りする可能性があります。このような特性を理解したうえで、目的やライフプランに応じた商品を選びましょう。
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