公開:2025.09.08

更新:2025.09.09

ポイント投資を極める~日常生活で始める資産づくり(上)

キャッシュレス決済の浸透で広まったポイント投資

資産形成の重要性が高まる中、まとまった資金がなくても始められる「少額投資」が注目されています。特に投資の入り口として人気を集めているのが「ポイント投資」です。

ポイント投資とは、日々の買い物やキャンペーンなどで貯まったポイントを活用して金融商品に投資できるサービスのことです。キャッシュレス決済が浸透し、ポイントを貯められる機会が多くなったことで、取り組む人が増えています。

ポイント投資型とポイント運用型の違い

一般的に、ポイント投資は「ポイント投資型」と「ポイント運用型」に分けられます。ポイント投資型は、ポイントを現金化して投資信託や株式などの金融商品を購入するタイプです。購入後は通常の投資と同じ扱いになるため、売却益や配当金などの利益は現金で受け取れます。

一方、ポイント運用型は、実際に金融商品を購入するわけではありません。特定の金融商品の値動きに合わせてポイントが増減する「疑似的な運用サービス」であるため、運用終了後に引き出す際もポイントで受け取ります。

図表 ポイント投資型とポイント運用型の主な違い

ポイント投資型ポイント運用型
仕組み保有するポイントで金融商品を購入する選択した商品の値動きに応じてポイントも変動する
投資の元手現金またはポイントポイントのみ
受取方法現金またはポイントポイントのみ
分配金・配当金保有する商品によってはありなし
証券口座開設必要不要なものが多い
課税区分譲渡所得、配当所得一時所得
出所:日本FP協会作成

ポイント運用型の多くは、スマホアプリから運用するポイントや運用コースを選択するだけで始められます。ポイント投資型は証券口座の開設が必要になるため、まずは現金を使わずに投資を体験してみたいというときにはポイント運用型から始めるという選択肢もあります。

ただし、ポイントサービスによって、対応している証券会社や購入できる金融商品(選択できる運用コース)が異なります。実際に始めるときは、普段利用するポイントがどのようなサービスに対応しているかを確認しましょう。

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