公開:2025.08.18

身につけた知識の集大成として50年のCF表を作成し、開業も

CFP®資格審査試験に全課目合格された方の合格の秘訣や取得の動機、学習方法などをご紹介する「CFP®試験合格への道」。CFP®資格取得を目指す皆様へのアドバイスとして、ぜひご参照ください。

【MY SUCCESS POINT】 順序も配慮しながら1問2分を目標に解答 

CFP®認定までの道のり

今回はCFP®認定者の巽和彦さんにお話を伺いました。巽さんのCFP®認定までの道のりを確認しながら、勉強方法について振り返っていただきました。

2023年5月AFP資格認定
2023年6月「金融資産運用設計」「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」合格
2023年11月「相続・事業承継設計」合格
2024年6月「不動産運用設計」「リスクと保険」「タックスプランニング」合格
2024年12月CFP®資格認定

自身のライフプラン検討のために挑戦

私は55歳で会社を早期退職しようと考え、その後の生活が成り立つか検討するためにFPの勉強をしようと思いました。つまり資格の取得が目的ではなく、自分自身の生活のために3級FP技能検定の勉強から始めたのです。しかし、2級FP技能検定に合格し、AFP認定者となっても、自分のライフプランに自信が持てなかったので、より詳細な知識を得ようとCFP®試験への挑戦を始めました。

AFP登録から次の6月の試験まで3カ月しかなかったのですが、1課目2週間ずつ勉強できると考え、6課目すべて受験することにしました。各課目70〜80時間の勉強を目安に計画を立てましたが、時間が足りなかったので、市販の過去問題集だけを使用し、その中にある「実力判定模擬試験」と第1回試験(6月)に出題された問題に絞りました。最初はさっぱりわからない問題もありましたが、とにかく時間がかかっても最後まで一通り解き、その後に解説を読んで理解していきました。さらなる不明点はMyページの「CFP®試験過去問ピックアップ解説!」を読んで理解に努めました。

試験前の1週間は、時間を計りながら解きました。繰り返し問題を解くことで、時間短縮のコツもわかってきました。また、各課目解答に時間がかかる問題があり、少しつまずくと時間内に終えるのが難しくなります。50問の試験なので、1問2分を目安にしました。

解答の順番を考え、焦らず取り組む

試験当日は時間がかかる問題が出たら一度飛ばして、後から解答するよう順番を考えました。途中でペースどおりに進んでいるか確認しながら、とにかく最後まで進んで、その後、飛ばした問題に戻りました。飛ばした問題を最後までできなかったとしても、その他の問題で点が取れれば合格の可能性は十分あると思え、焦ることなくすべて解答することができました。

結果は2課目しか受かりませんでしたが、すべての課目が6割前後の正解率だったことから、勉強のやり方はそれほど間違っていなかったと思えました。ただし、見たこともない問題があったので、問題集の第 2 回試験(11月)出題の問題も解くことにしました。

次の試験で残り4課目の合格を目指すつもりでしたが、並行して学習していた行政書士の試験日が最初の週の試験と重なったため、無理をすることはないと考え、1課目だけ受験して合格。そして次の試験で、残りの3課目に合格することができました。

こうして当初目指していたとおり、今後50年のキャッシュフロー表を作成し、納得のいく自分自身のライフプランを完成させることができました。さらに自分のライフプランだけではなく、他人のライフプランニングにも関わってみたいと考えるようになり、CFP®認定と同時にFP事務所を開業しました。現在はいろいろな経験を積めるよう、支部活動など積極的に活動の場を広げています。

たつみ行政書士・FP事務所代表(奈良県)

巽 和彦さん(たつみ・かずひこ)

大学卒業後、東京証券取引所プライム市場上場会社で32年間勤務、主に法務・審査部に所属。働きながらロースクールを卒業。会社のASEAN諸国の管理部門責任者として4年間海外に駐在、2022年7月帰国を機に早期退職。2024年12月FP事務所を開業。

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