公開:2026.09.14

家族で宗教が違うとき、葬儀やお墓はどうする?

基本的には「故人の意向」に沿うこと

菩提寺や先祖代々の墓地はあるものの、故人が別の宗教を信仰していた場合、葬儀や埋葬はどのようにするのがよいのでしょうか。

家族間で宗教が異なる場合、故人の意向を尊重して葬儀を行うのが一般的です。他にも特定の宗教儀礼(読経や讃美歌など)を行わず、故人の好きだった音楽や映像を流すなど、自由な形でお別れをする「無宗教葬」という選択もあります。

なお、菩提寺とは異なる宗派で葬儀を行うと、納骨を断られたり戒名のつけ直しを求められたりする可能性があります。その場合、納骨前に菩提寺の住職へ相談しておくと安心です。

宗教・宗派不問の霊園や墓地に埋葬する方法も

先祖代々の宗教・宗派とは異なる信仰をしていた故人を埋葬する場合、一般的には故人が信仰していた宗教・宗派が管理する霊園・墓地に埋葬することになりますが、遺族が遠方で霊園・墓地の管理が難しいというケースもあります。

その場合、宗教・宗派不問の霊園や墓地に埋葬する方法があります。自治体が管理する公営霊園は、基本的に宗教・宗派問わず利用できます。ただし、申込者が霊園を管理する自治体に居住していることなどの条件があるケースが多いため、事前に確認するようにしましょう。なお、民営霊園の中にも宗教・宗派不問のところがあります。

さらに、お墓という形にとらわれない埋葬方法もありますので、故人や遺族の意向に合わせた形での埋葬を検討しましょう。

図表 霊園・墓地以外の埋葬方法の一例

種類概要
納骨堂屋内の施設に遺骨を安置する方法。天候を問わずお参りでき、管理の手間が少ない
樹木葬墓石の代わりに樹木を墓標とする埋葬方法。自然に還るという考え方から近年人気が高まっている
散骨山林や海洋に遺骨・遺灰を撒く方法。地方自治体によっては散骨に対する条例を定めている場合があるため、事前に要確認
宇宙葬遺骨の一部をロケットで打ち上げ、宇宙空間に運ぶ方法。コストがかさむ上、移送後のお参りができない点には注意が必要
出所:日本FP協会作成

なお、宗教の違いで家族が別々のお墓に入る場合、契約や供養方法によっては費用や管理の負担が大きくなることもあります。子ども世代に負担がかかる可能性も踏まえ、葬儀・埋葬の方針は早めに話し合っておくとよいでしょう。

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