FPトレンドウォッチ
2025.11.14
他人事ではない「介護離職」……その前に活用したい支援制度
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公開:2025.09.24
更新:2025.10.10
前回は持ち家と賃貸、それぞれのメリットとデメリット、見落としがちな費用について説明しました。今回は、持ち家と賃貸それぞれにかかる費用を試算し、差額を比較した結果をお伝えします。
【前提条件】
| 持ち家 | 詳細 | 計算式 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 住宅ローン総返済額 | 5,787万円 | ||
| 管理費・修繕積立金 | 月3万円 | 3万円×12カ月×40年 | 1,440万円 |
| 固定資産税・都市計画税 | 年間18万円 | 18万円×40年 | 720万円 |
| 火災保険・地震保険料 | 年間5万円 | 5万円×40年 | 200万円 |
| 合計 | 8,147万円 |
| 賃貸 | 詳細 | 計算式 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 賃料 | 月18万円(25年目以降は月12万円) | 18万円×12カ月×24年 +12万円×12カ月×16年 | 7,488万円 |
| 共益費 | 月1万5,000円 | 1万5,000円×12カ月×40年 | 720万円 |
| 敷金・礼金 | 賃料2カ月分×2回 | 18万円×2+12万円×2 | 60万円 |
| 更新料 | 2年に1回、賃料1カ月分 | 18万円×12回+12万円×8回 | 312万円 |
| 引っ越し費用 | 1回30万円 | 30万円 | |
| 火災保険料 | 2年に1回、2万円 | 2万円×20回 | 40万円 |
| 合計 | 8,650万円 |
住宅を購入した場合、一定の条件を満たせば住宅ローン控除が受けられますので、実際の負担額はさらに下がることが予想されます。また、将来の売却も視野に入れて購入を検討する場合、昨今問題視される人口減少や過疎化、それに伴う空き家問題なども考慮すべきでしょう。
2025年になって、全国的に不動産価格は上昇傾向です。国土交通省が2025年3月に発表した地価公示では、全国平均で前年比+2.7%(住宅地+2.1%、商業地+3.9%)。4年連続の上昇となりました。特に都市部では上昇率が大きくなっています。
持ち家か、賃貸かを選択する際には、住宅ローンの金利の動向も判断を左右します。住宅ローン金利が低いほど持ち家のコストメリットは高まるので、ライフイベントに合わせた住み替えと合わせて、不動産価格や住宅ローン金利の動向も押さえて検討しましょう。
もちろん住まい選びは単なる損得勘定だけでは決められません。家族それぞれの事情や生活において重視することなど、多様な価値観によって総合的に判断されるものです。住宅ローンの金利や家賃相場といった外的要因だけにとらわれるのではなく、「どのような暮らしを望むのか」という本質的な価値観を踏まえて住まいを選ぶのがよいでしょう。
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