公開:2026.10.26

意志ある学びを応援する「給付型奨学金」

給付型奨学金の一例と、奨学金を探すうえでのポイント

JASSO(日本学生支援機構)の第二種奨学金(有利子の貸与型奨学金)は、2026年7月に貸与を終えた人の基本月額の利率が、固定方式で上限の年3.0%に達しました。金利上昇の影響もあり、返済不要の給付型奨学金を利用したいと考える人も多いでしょう。

給付型奨学金の一例に挙げられるのが、国の「高等教育の修学支援新制度」に基づくJASSOの給付奨学金があります。そのほか、地方自治体、学校、公益法人、民間企業なども給付型奨学金を実施しています。

給付型奨学金の情報は、JASSOの「大学・地方公共団体等が行う奨学金制度」検索などで公開されています。高校の進路指導室や大学の学生課、自治体の公式情報、財団・企業の公式サイトなども並行して調べるとよいでしょう。検索の際には、対象となる条件や募集時期、他の制度との併用が可能かなどの確認が重要です。

図表 給付型奨学金の一例

実施主体概要特徴
国・JASSO高等教育の修学支援新制度に基づく制度授業料等減免+給付。多子世帯は所得制限なし(減免のみ)
大学各大学の独自奨学金対象学年、成績、募集時期によって金額や給付条件に違いあり
自治体地域の出身者・在住者を対象とする制度自治体ごとに特定の要件(進学先、卒業後の居住・就業など)が定められている
企業・民間財団民間の給付型奨学金専攻分野、出身地域、学年などを限定した給付型が多い
出所:日本FP協会作成

給付型奨学金を受ける際の注意点

給付型奨学金は原則として返済不要ですが、一度採用されれば無条件で卒業まで受け取れるとは限りません。

例えばJASSOの給付型奨学金は、初年度以外の毎年4月に在籍報告が必要で、学年末などに「適格認定(学業)」が行われます。単位不足や著しい成績不振、学修意欲が確認できない場合は、警告、停止または廃止となり、事情によっては支給済みの金額の返還を求められる可能性もあります。家計状況については、毎年、住民税情報などに基づく家計の適格認定が行われ、通常は10月以降の支援区分に反映される仕組みです。

給付奨学生は受給継続のために、手続きの窓口から求められる書類を期限内に提出しなければなりません。返済不要だから、採用後は何もしなくてもよいわけではないことを事前に知っておきましょう。

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